メルパルク美馬市

局という聖地へ、名局舎を求め、郵政書体を求め、彷徨う…鳳来山吉田類の郵局放浪記

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続いて、2022年10月11日より移転し、久留馬郵便局へ改称することが公表された榛名高浜局へ行ってきました。(2022/9/17)
https://www.post.japanpost.jp/newsrelease/storeinformation/detail/index.php?id=6779

高崎市の北西部、旧榛名町の中では北東部に位置します。
県道あら町下室田線の高浜交差点より直角に曲がり、県道箕郷板鼻線に入ると、急坂が直行しぐんぐん上ります。北へ約600m進むと信号機がある交差点があり、その先の右手に郵便局が見えます。
先ず、石垣の上に木造2階建ての建物があり、これが旧郵便局舎だそうです。その後ろに現局舎があり、これは平屋の木造モルタルで、いかにも昭和40~50年代の建物です。
更にその斜め後ろに新局舎を建設中で、既に建物は完成し、道路側の外構部にコンクリートが打たれていました。前日訪問した方の写真によると左官屋さんが作業していたようです。

この局にはATMがありますが、営業時間は平日の9時から17時までで、土曜の午前は営業していません。ATMは局内のロビーにあり、窓口と区分できないのでしょう。これは新局舎になれば解決できるでしょう。
敷地の空いている部分に新局舎を建設して移転するものの、住所が同じのため移転扱いにならず公示されない例はいくつかありますが、ここは現局舎と地続きでであるものの地番が異なるので住所が変わり、移転扱いになったのでしょう。
SVや空中写真を見ると、新局舎の土地はオーナー宅の裏の畑だったようで、これならいくら物件を公募しようと引き続きオーナーに局舎及び土地の賃貸料が入ってくることになります。

現局舎の前に掲示板がありますが、ポスターや貼り紙は貼られていません。例の紙の存在は既に報告されていますので、局内だけなのでしょう。
建設現場に掲出される標識類は正しく整備されていて、公道から見ることができます。建築主は個人、設計者は郵便局専門の設計会社、施工者は地元の建設会社です。この施工者は高崎金井淵局と同じで、紹介があったのでしょうか。

新局舎の局名部分は白く覆われていて、局名は分かりませんでした。この局は久留馬郵便局として昭和17年に開局し、昭和52年に現局名に改称されています。おそらく現局舎落成と同時期だったのでしょう。久留馬とは、明治22年から昭和30年まで存在した村名で、現在も小学校や公民館があり、また「群馬」の語源とも言われていて、おそらく地元の人はこのことを誇り高く思っているのかもしれません。
三代目の局舎が落成するにあたり、既に榛名町でないこともあり、旧局名であり旧村名である久留馬を復活させようと思ったのは不思議ではないと思います。

https://goo.gl/maps/cEYJLaTgPwvYtzCG7