メルパルク美馬市

局という聖地へ、名局舎を求め、郵政書体を求め、彷徨う…鳳来山吉田類の郵局放浪記

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三重県伊賀市にある上野桑町局が移転し、伊賀ゆめが丘局に改称することが公表されたため、見に行ってきました。(2023/4/8)
https://www.post.japanpost.jp/newsrelease/storeinformation/detail/index.php?id=8258

しかしながら上野は交通の便が悪く、東京を朝6時の新幹線で出て、関西本線亀山、伊賀上野経由で上野市駅着が10:00。同じ新幹線に乗り続ければ先に広島駅に着いてしまいます。名古屋駅から高速バスだと8:55発10:43着。
名古屋でレンタカーを借りて東名阪道をひた走るのが最速でしょうか。夜行バスの高速伊賀大宮線は運休中です。

市内の交通手段では、上野市駅前の自転車店で自転車を貸しています。上野市街地は局が密集していて、道が細く、まるでミニ京都。自転車が便利です。
ゆめが丘は名前の通り丘の上にあり、しかも路線バスの便が悪いので、この日は電動アシスト自転車を借りました。1時間300円ですが利用価値は十分あります。自転車店なので、シェアサイクルと違いきちんと整備しています。
http://ishidacycle.com/index.php?rental

先ず移転元の上野桑町局へ向かいます。昔ながらの木造家屋が連なる旧街道沿いで、近くに新道が通っているにもかかわらず自動車の通行が多いです。
局舎は交差点の角にあり、木造モルタルの2階建て。住宅はなく郵便局だけの単立局舎です。外壁にはレンガ調のタイルが貼られ、局名は郵政書体。昭和50年代前半の建築で、40年以上経過しているものと思われます。駐車場は北に50mほどの神社向かいに2台分借りています。
移転を告知する掲示物は玄関扉の内外に貼られていて、ATMの横にも貼られています。
掲示物によると、現在のATMの営業時間は土曜12:30まで、日曜休日は休業ですが、移転先では平日土休日すべて18:00までとなるようで、移転先は中心地からかけ離れた場所にあるのでかなり便利になります。

続いて移転先へ移動します。局前の道路を南に進み、新道と合流し、すぐに左折し、上野森林公園の中をひたすら上ります。山林を抜けると開けてきて、左手にプラントというスーパー(北陸や新潟にある)があり、その先の交差点の左前方に赤い看板が見えてきました。手前の交差点角は元コンビニらしき建物があり、以前はファミリーマート、現在は新聞販売店になっています。
新局舎は既に完成していて、後は引っ越しを待つだけのようでした。駐車場は3台分しかなく、場所柄、客の殆どは自動車と思われるため、給料日や年金支給日は局前や横に路駐されてしまうことでしょう。

移転先である「ゆめが丘」とは、地域振興整備公団が開発(土地区画整理事業)した上野新都市「ゆめぽりす伊賀」の住宅区域であり、森林公園や産業区域と一体的に開発が進められてきました。
名阪国道から近く製造業の進出が多く、住宅地には当該事業所に勤める人が多いと思われることから、旧来の上野市街地との結びつきが弱いためか路線バスの本数は少なく、マイカーでの移動が前提のような新市街地になっています。
上野市駅からの路線バスは、ゆめドーム前または青山行きになりますが(ゆめドーム前が局の最寄り)、両方合わせて平日は1日6本(土曜は5本、休日は運休)、局に午前中に着くには朝8:40の便しかありません。なお、伊賀鉄道市部駅から約2km強歩く方法もあります。
https://www.sanco.co.jp/krs/stops/5001

https://goo.gl/maps/rtmfaWvU127HznaS8